星降る夜空を求めて

星景写真、星野写真の撮影を楽しんでいます

南伊豆の星空の価値 夏への扉

今回の撮影遠征の撮影ターゲットは、(1)ケンタウルス座オメガ星団(2)さそり座アンタレス付近(3)天の川星景です

南伊豆の星空の価値を考える時、やはり何といっても南の空の透明度に尽きると思います
南天低くにかろうじて見える天体を、撮影および観測するのにもってこいの立地です
今回の撮影対象は、どれも南天の低空の天体です、僕の生活圏でこれらの天体を撮影するなら、南伊豆が第一の候補地です
まあ、日本列島は南北に長いので、南へ下がれば下がるほど南天の条件は良くなっていきますが・・・

その反面で、西から北そして東にかけての空は、静岡から沼津、神奈川・東京方面の大都市の光害カブリのため、見た目にも空が明るいのがわかります

 

まずプレ撮影として、しし座の三つ子銀河を撮影してみました

f:id:a_ichi05:20180424070913j:plainしし座三つ子銀河(右上がM65、右下がM66、左がNGC 3628)
FSQ106ED直焦点530㎜ / Nikon D500 / EM200MST-3
ISO800 / SS180sec*20(加算平均合成)

しし座は夜半に南中し、すでに西に傾き始めています
このしし座のトリオを含め、おとめ座やかみの毛座の銀河団の写真は、地味なんですが沢山の系外銀河が形や色を競いあっているようで、見ていてとても楽しい
宇宙の広大さを感じさせてくれます

 

いよいよ本題、まずケンタウルス座オメガ星団

f:id:a_ichi05:20180424074909j:plainケンタウルス座オメガ星団 (NGC5139)
FSQ106ED直焦点530㎜ / Nikon D500 / EM200MST-3
ISO800 / SS180sec*32(加算平均合成)

試写でモニターに写し出された時は、あまりの大きさに驚きました(この画像は少しトリミングしてあります)
ヘルクレス座のM13と同程度だろうと思っていたのですが、はっきり言って格が違いすぎます
現像を仕上げて、まだまだ突っ込みどころは満載なのですが、撮影出来て良かったと思いました
素晴らしい天体です、果てしのない数の星の大集団、まさに球状星団です

この南伊豆でも、ケンタウルス座は全身を見せることはありません
オメガ星団の南中高度は約8度、腕を差し出してグーを握った下から上までの位置がおよそ10度と言いますから、それよりもまだ低い
実際に写し出された画像は、夕日のように赤みを帯びています
M13も大型の反射鏡で見ると素晴らしいのですが、このオメガ星団を南半球で40㎝クラスのドブで見てみたら、ひっくり返りそうに感動するんだろうと思います、ぜひ見てみたい、、、

次回は、このオメガ星団のすぐ上にある銀河、ケンタウルス座Aを撮影してみたい

 

さそり座アンタレス付近

f:id:a_ichi05:20180424081906j:plainさそり座アンタレス付近の散光星雲・球状星団暗黒星雲
FSQ106ED+F3RD 318㎜ / Nikon D810A / EM200MST-3
ISO1600 / SS180sec*22(加算平均合成)、上下2枚モザイク合成

まあ、今の僕の撮影技術・現像技術ではこんなもんでしょうか
いつもなぜかそうなのですが、微光性が赤くなってしまいます
パープルフリンジのような偽色のような、、、今のところ理由が分かりません
今の僕の越えるべきハードルがここにあるのだと思います

先月は1枚撮りでしたが、今回は上下2枚を撮影してモザイク合成にしてみましたので、より広い視野の写真になっています
これにこだわったので、1枚単位の撮影時間は短くなってしまいました
来月の新月期には、もう少し良い条件で撮影できると思います

天の川の微光星の中に赤・青・オレンジのベールをかけたような散光星雲とそれを覆い隠す暗黒星雲、そして球状星団M4と赤いアンタレスの輝き
こんなに賑やかな領域は全天でほかにありません
写欲をそそわれます、ほんとに
僕のベタな写真ではありますが、素晴らしい

 

南伊豆奥石廊あいあい岬星景

f:id:a_ichi05:20180424083722j:plainAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED(14mm) / Nikon D500 / PM-SP
地上 ISO1600 / SS120sec*5(加算平均合成) 星空 ISO1600 / SS180sec*5(加算平均合成)、地上風景と星空を新星景合成

スタークラウドの南中を待っての撮影だったので、薄明が始まる直前になってしまいました
本当はD810Aで撮影をしたいのですが、まあしょうがありません

この日は、南伊豆としては透明度がすぐれず条件的には今一つでした
でも目前に広がる天の川は、暗黒帯までわかり、さすがは南伊豆の空だと思いました

 

並行して、FUJIFILM X100Fでも撮影をしてみました

f:id:a_ichi05:20180424085546j:plainFUJIFILM X100F / 固定
ISO3200 / SS Balb(15sec)

このカメラでは初めての星空写真でしたが、なかなかよく写ります
FUJIFILMのX-TransCMOS は、案外星空撮影に向いているのかもしれません
今度は赤道儀に同架して、ガイド撮影をしてみたいと思います

 

来月は、いよいよ天の川撮影の最盛期に入ってきます

夏への扉が開きます
またどんな写真に出会えるのか、機材を整備しながら満を持して撮影に臨みたいと思います