星降る夜空を求めて

星景写真、星野写真の撮影を楽しんでいます

さそり座核心部 夏の予感

去る3月25日、南伊豆奥石廊へ夏の銀河の撮影をしに遠征してきまし

月の入りが26日午前2時頃と、ちょっと強引な撮影遠征でしたが、シーズンが到来する前に撮影スポットを確認しておきたかったので無理を承知で出かけてきました

どうせ宵の口は月が邪魔なのでと思い、出発がだらだらと遅れてしまい、現地入りしたのが午後7時少し前の薄明が終わりに差し掛かるころでした

沈んだ太陽の後を追って、金星が赤く輝き西の空へと傾いていました

 

f:id:a_ichi05:20180405224948j:plain

薄明が終わろうとする頃の西の空、昼の名残が徐々に後退し、夜が降りてきます

f:id:a_ichi05:20180405225008j:plain

写真では、僅かに残っている光をセンサーに集めて、人間の視覚を超えた世界が見る事ができます

 

風が少しありましたが気温は15℃ほどあり、あの寒かった冬はすでに跡形もありません

水平線から立ち上がるピンクからブルーへのグラデーションは、いつ見ても心を奪われてしまいます

 

途中で仕入れた弁当とビールで一人きりの宴、夜のとばりの始まりです

とっぷりと暮れたころ、上弦を1日過ぎた月が空高く輝き始めました

春霞が少し気になります

月明かりのせいで、見える星は2等星くらい、撮影にちょっと不安がよぎります

大まかに機材を広げ、車に入りしばし仮眠

 

月が西に傾いたころ、ムーンロードと輝くみなもを撮影してみました

f:id:a_ichi05:20180405225906j:plain

月へ向かう光の道「ムーンロード」、奥石廊は岩礁が多いのでロードって印象が薄れてしまいますね

 

f:id:a_ichi05:20180405225921j:plain

輝く水面(みなも)に浮かび上がる岩礁のシルエット、光と闇の対比が美しい

 

風はやんだり吹いたりしています
撮影に支障をきたすほどではありません

 

午前零時を回ったころより、赤道儀の本格的なセッティング
まだ2時間近く余裕があるので、慌てることなく確実に準備をしていきます

 

1時を過ぎたころ、まず先陣を切って木星が姿を現します、最初は低空に弱々しく、高度が上がるにしたがって、徐々に力強い光を放ち始めました

そのあとを追って、いよいよ朧な光芒の、夏の天の川が姿を現しました

さそり座の頭、アンタレス、いて座、干潟星雲、スタークラウド、、主役級が次々に昇ってくるのを見ていると、ワクワクしてきます

スタークラウド付近には土星と火星が仲良く並んでいます

今年の夏は大接近し、あの木星より輝きを増すであろう火星も、今はまだおとなしい光で土星に気遣いをしているよう


少し高度が上がるの待って、撮影開始

今日はシーイングがいいのか、PHD2のガイドが非常に安定しています、半径2秒角以内にほとんどの履歴が残っています、素晴らしい!

本撮影のかたわら、PM-SPにD500/14-24F2.8Gで星景撮影(先日のアップ)、そして双眼鏡で星空散歩
普段は南天のかなり低空のため、なかなか見ることのできないケンタウルス座ω星団と、すでに天頂に差し掛かりつつあるヘルクレス座のM13という、全天で1・2を争う大型の球状星団を比較して楽しみました
ω星団の大きいこと!、びっくりです、ぜひ次回はこいつをFSQ直焦点にD500で狙ってみたい!

さて1時間少したってから、一度撮影を中断し、FSQのピント確認を行いました
案の定、3ミクロンほどピントがずれていました
と、ここまでは良かったのですが、この後の撮影再開で大きなミスをやらかしてしまい、薄明までの1時間30分ほどのカットは、すべておじゃんでした、、、残念

本当は3時間近くの撮影時間が稼げる予定でしたが、その半部の露出時間になってしまいました、まったくもって自分に腹が立ちます

 

さそり座核心部アンタレス付近

f:id:a_ichi05:20180405232711j:plain

NikonD810A / TakahashiFSQ106ED/F3RD / TakahashiEM200MTS-3

ISO 800 / SS 180sec *18枚 IS7にて加算平均合成 PhotoShopCCにてレタッチ

 

始めて撮ったアンタレス付近です
さそり座の1等星アンタレスとM4球状星団が仲良く並んでいます
その上の青い星と青い反射星雲、それらを覆う黒い暗黒星雲が、とても印象的です
露出不足のため地味な仕上がりですが、やはりこの領域はカラフルですね、レタッチしていても楽しい


次回は3枚ほどの分割撮影をして、モザイク合成に挑戦してみたいと思います

 

3月の後半ですが、星空はすでに夏の予感が漂っています

薄明が始まり、星たちが空に溶けていく頃、薄い巻層雲が頭上を覆い始めました
何とか撮影ができて良かった

 

4月・5月になると、いよいよ夏の銀河の撮影好機を迎えます
今年は何も縛られない立場でいるので、この機にこのチャンスを大いに活用したいと思います