ペガスス座 学名:Pegasus 略府:Peg
ペガスス座を見つけるのにはさほどの苦労は必要あありません
秋の宵の口に、東北東の空から大きな四辺形が斜めに傾いて昇ってきます
これがペガスス座の胴体部分、「秋の四辺形」です
ペガスス座は時間を追うにしたがって、天頂へと駆け上がって、秋の夜空に威風堂々と大きな姿を輝かせます
星座絵では、半身(頭から首と前足そして胴体)しか描かれておらず、まるで東の空から天頂へ舞い上がり、そして西の空へと飛び去ってゆくような印象を受けます
ペガススの胴体・秋の四辺形の一番東側の星「アルフェラッツ」は昔はアンドロメダ座とペガスス座の共有する星でしたが、現在の星座境界線区分ではアンドロメダ座固有の星となっています
歴史のある星座で、トレミーの48星座の一つです
9月15日20時頃の東の空(中部地方基準)
AstroArts Inc ステラナビゲータ10より
神話「メデューサの血と岩から生まれた天馬」
勇者ペルセウスはセリーポス島の王 ポリュデクテースに妖怪ゴルゴーンの首を取ってくるよう命じられ旅立ちます
ゴルゴーンは蛇の頭髪と猪の牙を持ち、視線を合わせると石になってしまうという不死身の3姉妹でした
ペルセウスは長い苦心の末に、3姉妹の中で唯一不死身ではなかった末妹のメデューサを打ち倒すことに成功しました
この時、切り落としたメデューサの首から血がほとばしり岩にしみ込むと、そこから翼を持つ天馬ペガススが生まれ出てきたのだとされています
ペガスス座に属する天体
M15は光度6.4等星と球状星団の中では特に明るい部類に入ります
双眼鏡では点光源の恒星と星雲状のM15はその差がはっきりとわかり、望遠鏡では芯がしっかりしているので、口径10㎝の100倍程度でもボケずに球状星団らしい姿が楽しめます
M15より少し南にある、みずがめ座の球状星団M2とともに、秋の星空観測を楽しくする対象天体です