とても珍しい、三十日月です
分かりますかね?、朝焼けの空に、本当に細く溶込みそうな弱さで、見つけるのはとても困難です
新月から数えて30日目の月なので、三十日月(みそかづき)もしくは晦(つごもり)と言います
この月が見られるのは、年間で4回程度でしょうか、天気に左右されるので、チャンスはさらに少ないと思います
日の出前、薄明が始まってから10分程度が観測時間になりますので、かなり焦ります
刻々と明るさを取り戻していく空の中に、見い出す事が出来たときは、思わず「あっ」と、声が出てしまいました
あまりの朧な明るさなので、薄明が進むと直ぐに空の中に消えてしまいます
日の出前にみえる三十日月の翌日が新月、そして月は新しく生まれ変わって夕空に周り、眉月から三日月と徐々に力強く輝きを取り戻していきます
僕は、なんとなく、この弱々しい細い月が好きなんです